2009年9月21日月曜日

風の谷のナウシカ 宮崎駿 原作

機会があり、風の谷のナウシカの原作本を一通り読んだのだが、素晴らしいですな。もちろん映画版は何度も見ていたのですが、原作は映画とは少し違うようで、これはこれで、かなり楽しめました。

巨神兵(きょしんへい)に芽生える心。腐海(ふかい)が生まれた真の理由、"神に与えられた罰", "土を浄化している" など、さらに、その奥の本当の真実が隠されていた。

映画には出て来ない人物や設定などが多く、世界観にぐっと広がりを感じた。生物の死についても、映画では表現されなかった、多くの死についても描かれていて、内容にも重みを感じた。
映画が生について描かれた作品なら、原作は死について描かれた作品としていいのかもしれない、それでも、生と死は一体であるのは変わらない、ただ原作は映画よりも、より深く生と死について描かれていると思う。

宮崎作品は自然との共生をテーマにして書かれているが、それ以上に、人の生き方などについても深く描かれていて、より味わいのある作品になっている。

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