読み終わった感想。
まず、一言、"良書に巡り会った" とは、この事だ。
私自身、まだ、受託開発と言った仕事には就いた事は無いのだが、社内向け業務アプリの開発などを行っているので、近い環境ではあると思う。
本書は、2部構成で、第1部 受託開発の手ほどき, 第2部 人と組織を変えること となっているが、第1部については、各章が短く要点をしっかり押さえた感じで書かれているため、非常に読み易かった、これから、受託開発を行う人、また、今、受託開発を行っている人にも、薦めたい本です。プロジェクトというものが、どのように流れ、そして、その中で大切な事は何なのか、という事が、しっかりまとまっていて、これからの自分の仕事の進め方や目標とすべきところが、掴めたように思える。まさに"極意"に相応しい本だと思う。
第2部については、開発者に限らず、組織に属する万人に通用する内容だと思う、もちろん、企業それぞれの文化があり一概に言えない部分もあるとは思うが、内容としては、巷に溢れる理想論の話しでは無く、しっかりと、どう進めるのか、何が必要なのかという事が、明確に書かれているので、迷った時は、とりあえず読むというのが良いと思う。本書を読んで、当たり前だ、と思うかもしれないが、その当たり前の事ができていないのが現実であり、それを、どのように改善して行くか、どうすれば改善できるのか、組織とどう付き合って行くのか、とてもためになった。もちろん、読んで満足では無く、これを実践して行く事こそが、一番大事なので、自分も、しっかりと体に覚えさせたいと思う。
余談ですが、実はこの書籍、店頭で見た時に、この本買ったら負けだなと思っていた、何故かというと、タイトル「受託開発の極意」、"極意"って、そんな、明らかなマーケティング戦略には乗りません。そんな思いだったのですが、弾さんが「書評 - ウチのシステムはなぜ使えない」の中で、合わせて読むと良いって言ってたので、、、ん?そんな事、言ってないって??私には、そう聞こえたので、2冊とも購入させて頂きましたw
って事で、次は「ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学」を読みたいと思います。最近、こういった、単行本を電車の中で読むようにしている、やっぱり、軽いのでポケットに入れて持ち運べるし、どこでも、読めるから良いねw
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